滑らかな短毛で筋肉質、優雅で力強いドーベルマン☆ドーベルマンはドイツ生まれの犬ですが、実は人の名前でフリードリッヒ・ドーベルマン氏の名前から取られたのです。彼の本業は税務職員で、日頃から金銭を持ち歩くことが多かったため、優秀な護衛犬を作り出そうと考えていました。
それがドーベルマンでした☆ドーベルマンは護衛犬として活躍していただけでなく、家庭犬としても親しまれていて、評判はとても良かったようです☆やがて訓練性能の良さから警察犬として採用され、軍用犬としても戦地に赴く(おもむく)ようになりました。
今回はドーベルマンの尻尾を切るということを調査したのですが、『尻尾を切る』と聞くと何だかゾッとしますね。でもこれにはきちんとした理由があるのです!これから理由をお話しすると共に断尾の必要性に対してお伝えさせていただきます☆
Contents
ドーベルマンの尻尾を切る理由はどういうこと?
筋肉質で体が頑丈のイメージが強いドーベルマンは、元々警察犬として生み出された犬種です☆ドーベルマンのトレードマークである短い尻尾は、実は、人工的に作られたものなのです!
ドーベルマンの短い尻尾は断尾(だんび)によるもの
ドーベルマンの特徴である短い尻尾は本来の姿ではないのです☆本当は丸まってしまうほど長いのです。ドーベルマンの尻尾は生後まもなく断尾の手術によって切り落とされて、短い尻尾になります。
ほとんどのドーベルマンはこの手術を受けているので、断尾前のドーベルマンを見ると、尻尾の長さに違和感(いわかん)に思うかもしれません☆
生まれてまもなく尻尾を切るなんて『おそろしい!』『残酷(ざんこく)!』と思いますが、これには目的があるのです。
ドーベルマンが断尾・断耳(だんじ)をする目的は?!
ドーベルマンの尻尾を切り取るのは、以前からあったようです。元々ドーベルマンは警備犬として活躍しての役割を期待されていました☆警備犬は重要な設備や領域(りょういき)を外部の脅威(きょうい)から守るために配属される犬です☆
時には外部の脅威と戦う必要があったようです。狼や他の犬と戦う際に長い耳と尻尾は狙われやすく、『急所』となってしまったのです☆噛みつかれたり、怪我を負いやすくなったり、その時の痛みによって負けてしまうこともあったそうです。
ちなみにドーベルマンのもうひとつの特徴である『立ち耳』。ドーベルマンは生まれた時から垂れ耳だったのです☆日本も1930年代ごろに多くのドーベルマンが軍用犬として輸入されたことがありました。
断耳(だんじ)にすることで聴覚を鋭くして、さらに尻尾を短くすることで少しでも弱点を少なくして、外見の印象に威圧感を持たせるために断尾・断耳を行ってきました。
以来、警備犬としての役割を最大限に担うため、実用性を考えた上で『断尾・断耳』の習慣が生まれたのです☆その名残(なごり)として今でも断尾・断耳は行われています。
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ケンカではありません!遊んでいるのです☆
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本当にドーベルマンはかっこいいですよね~!
ドーベルマンの断尾・断耳を行う注意点とは?!
ドーベルマンを購入する場合はブリーダーから入手する傾向が多いです。断尾は生まれて3日以に行う必要があります。ちなみに断耳は生後2~3ヶ月前に行います。生後早いうちに断尾しないと、切断部分がきれいにならなくなる可能性があるのです。
断尾・断耳の希望がある方はあらかじめブーダーに伝えておく必要があります。断尾・断耳の手術の際に麻酔をして行いますが、麻酔は犬の体に負担をかけるため良くないと言われています。そして、術後は痛みを伴います☆
最近は『愛犬の体調を優先したい』という飼い主さんもいますので、断尾・断耳をしないこともあります☆
断尾・断耳の手術費用はどのくらい?
気になる断尾・断耳の手術費用はどのくらいかかるのでしょうか?こちらです!
- 断尾:2~3万円
- 断耳:3~5万円

View this post on Instagram2019/04/14 すいらんグリーンパーク 皆さまありがとうございました ・ #ドーベルマン #doberman #dobermann #レイちゃんのゴロスリ特集
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耳の形は関係なく、大の仲良しです☆
断尾・断耳に対する考えとは?
日本はどちらかというとドーベルマンを飼育している家庭は少ない方です。ドーベルマンをお迎えした時にはすでに断尾の手術が行われていて、ドーベルマンは元々尻尾が短い犬種と思っている方が多いと思います。
断尾・断耳に対する意見

ドーベルマン断尾・断耳を行うことに対して、さまざまな声が上がっているようです☆
- 垂れ耳を立ち耳にする事で耳の中が蒸れずに、感染症を防げる
- 耳を開けることで、さらに聴覚をすることができる
- 軍用犬として仕事をする上で、弱点となる部分を少しでも無くす
- 軍用犬として仕事をする上で、外敵に尻尾を踏まれるのを防ぐ
- スタンダードに合わせることで、あるべき姿としての美しさと完全性を見出せる

このように怪我や病気の予防として断尾・断耳をしていると考えられているようです☆また、ドーベルマンに惚れ込み、誰よりも愛情深く、世話をして接しているブリーダーからしてみれば、ドーベルマンの歴史やあるべき姿を守り続けようとしています☆
スタンダードとよばれる、犬種ごとに決められた標準的な容姿をいい、繁殖指針として犬あるべき姿が定められています☆
- 耳:高位に付け根を有する耳は直立して維持され、かつ頭部に比例した長さに断耳されている
- 尾:尾は高位に付け根を有し、かつ短く断尾されており、その場合、尾椎骨(おついこつ)2個は明白に維持されている
このスタンダードを合わせるためだけに、ドーベルマンだけでなく断尾・断耳をしている犬種は多いようです!断尾している犬種はボクサーやミニチュアピンシャー等がいます。ちなみに断耳はグレートデーンやミニチュアシュナウザーがいます。
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歯を見せているのかな?
断尾・断耳に反対する意見
断尾・断耳に対して反対する意見もあります☆
- 家庭犬として飼っているドーベルマンに、断尾・断耳の必要性を感じない
- スタンダードに合わせるために断尾・断耳をするのは、動物虐待である

家庭犬として飼っているのに、断尾・断耳をする必要はないという意見が目立ちます。現在でも警察犬として活躍しているドーベルマンだけでなく、猟犬として獲物を狩るために働いている犬が予防として断尾・断耳をしているのはわかります。
家庭犬として飼われているドーベルマンには必要なのかという疑問の声もあるようですね。難しい問題ですね~。
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断尾・断耳にするか、しないかは飼い主さん次第です。第一に愛犬のことを考えてください♪
以下はドーベルマンの毛色の種類についてくわしく載っていますので、読んでみて下さい♪
まとめ
- 軍用犬として活躍するドーベルマンの断尾の目的は外敵から身を守るためであった
- ブリーダーからお迎えする時には断尾・断耳の状態でお迎えになる
- 怪我や病気の予防として断尾・断耳を行うことがある
- 断尾・断耳に対してさまざまな意見があり、難しい
- 愛犬の健康面や今後の幸せな生活を送ることを第一に考える
皆さん、いかがでしたでしょうか?今回は色々調査をして、本当に考えさせられました。『ドーベルマンはピンっと立った耳がかっこ良い!』『断尾・断耳は虐待だ!』など断尾・断耳については賛否両論ですね。
飼い主さんの趣向やドーベルマンの想いから断尾・断耳の考え方は人によって意見が異なるので、難しいですね。ですから、断尾・断耳をするかしないかは、飼い主さん次第です☆
一番大切なのは愛犬の健康を守ったり、飼い主さんと愛犬が共に幸せに暮らしていくことを第一に考えることではないかと思います☆