いつもそばにいて、日々私たちを癒してくれる愛犬たち。
可愛い愛犬との生活が始まったら、その楽しい毎日は出来るだけ長く続いて欲しいものです。
命あるものすべてが歳をとり、いつかは死を迎えます。それは仕方のないことですが、大切な愛犬には健やかに長生きして欲しい!そう願わずにはいられませんね。そのために、私たち飼い主は何をしてあげられるでしょうか。
トイプードルの寿命
一般的に小型犬は長生きと言われていますが、中でもトイプードルは丈夫で病気にかかりにくく、小型犬の中でも比較的長生きな犬種です。トイプードルの寿命ってどれぐらいなのでしょう。
近年では医療の発達や健康に配慮された良質なドッグフードなど、犬にとっての生活環境の向上もあり、平均寿命は14~17歳ほどまであがってきているようです。人間の年齢に換算すると78歳~84歳ぐらいです。
歳をとっても、見た目は可愛らしいままのワンちゃんたちですが、人間で考えたら78歳って・・・最近のお年寄りはお元気な方が多いので、まだまだピンピンしてらっしゃる方もたくさんいらっしゃいますけど、体のどこかに不調や持病を抱えているような年齢ですよね。
愛犬の健康寿命を延ばすには?
5つのポイントに絞ってご紹介します。
食事
トイプードルに限らず、愛犬に長生きしてもらうために一番大切になのは、なんといっても食事です。 犬の寿命が延びている理由のひとつは、良質なドッグフードによるものです。
ドッグフードを選ぶ際には、原材料に何が使われているのか、添加物が入っていないか、など安全性をしっかりチェックし、食いつきのいいものを見つけてあげましょう。
最近はドッグフードにふりかけてあげるタイプのワンちゃんの腸内環境を整える犬用サプリメントなどもあります。
お散歩とスキンシップ
なんと言っても、ワンちゃんには飼い主とのスキンシップが最重要!!なんです。
毎日のお散歩、お部屋の中でも遊んであげましょう。
ブラッシングは被毛ケアと触れ合いも出来て一挙両得。
トイプードルのお散歩
トイ・プードルは元々猟犬のプードルを小型化した犬です。
そのため、あんなにふわふわでキュートな見た目ですが、猟犬としての気質や習性はしっかりと受け継いでおり、他の小型犬に比べ運動を必要とします。
トイ・プードルは1日最低でも30分の運動が必要だと言われています。
理想は30分の散歩を1日2回。けっこうな運動量ですよね。
トイプードルのブラッシング
トイプードルの被毛には毎日のブラッシングが大切です。出来れば、小さい頃からブラッシングに慣らして、ブラッシングが飼い主さんとの心地よい触れ合いの時間になると理想的ですね。
トイプードルのブラッシングの必要性とポイントを解説している動画です。
引用 YouTube
快適な温度管理
トイ・プードルの被毛は、生え変わりのないシングルコートという毛の種類で、ダブルコートの犬種に比べ温度調節が苦手です。
季節に合わせて室温などの快適な温度管理が必要です。
- 冬場は28℃くらい。安全な犬用のヒーターなどで、あたためてあげましょう。
- お散歩の時には、防寒に服を着せてあげましょう。
- 夏場は26℃くらい。サーキュレーターや扇風機で空気を循環させましょう。
- 梅雨時や夏場の湿気の多い季節は皮膚トラブルも起こしやすいので、皮膚の状態をこまめにチェックしましょう。
病気の早期発見!早期治療!!
やはり日頃の健康管理は欠かせません。遊んだり、お手入れをしながら、体の各部のチェックをしましょう。ブラッシングは体の状態を見る良い機会です。目や耳の汚れがひどくないか、皮膚に異常が無いかなど、普段から注意してよく見てあげましょう。
お口のケアも大切な健康管理のひとつです。
歯周病にならないよう歯磨きをしましょう。頻度は3日に1回ぐらいでも大丈夫です。
なんとなく元気がない、食欲がない、うんちがゆるい、咳をしている…など、何か異変を感じた時は、すぐに病院へ連れていきましょう。
ストレスを減らす
トイプードルは賢い犬種です。その賢さゆえに、人間の感情にも敏感で、日々のちょっとしたことでもストレスを感じやすいようです。
飼い主さんの何気ない行動が、犬にとっては大きなストレスになります。
まずはストレスの原因を知りましょう。
トイプードルの最大の敵!ストレス
トイプードルはどんなことにストレスを感じるのでしょう。共働きのご家庭も増えている昨今、やむを得ない部分もあるとは思いますが…
ストレスの原因
お留守番
甘えん坊なトイプードルには大きなストレスとなります。外出する時は、オモチャなど何かに夢中になっている間にそっと気づかれないように外出しストレスを軽減してあげましょう。なるべく独りの時間は短くが理想的ですが、帰宅後はしっかりとスキンシップを取ってあげましょう。
分離不安
飼い主さんと離れている独りぼっちの時間が長いと不安になります。
環境の変化
周りの環境が変化したときにも、大きなストレスを感じます。
- 引っ越し
- 家族の増加
- 生活習慣の変化
この中でも引っ越しは犬にとって非常に大きなストレスとなります。見慣れない環境に対応するまで、不安と緊張を感じ続けます。また、飼い主さんの結婚、赤ちゃんの誕生、あるいは新たにワンちゃんを迎えた場合などにも注意が必要です。
「今日から家族よ~(赤ちゃんや犬など新参者の存在)仲良く暮らしましょうね~」といきなり言われても…それは人だって、その状況に慣れるまでには時間が必要ですし、ストレスを抱えるのも当然です。
見落としがちな生活習慣の変化
いつも習慣化されていたお散歩の時間や、ごはんの量が変わってしまった。などにも、上手く対応出来ずストレスを抱えてしまうことがあります。何事にも徐々に慣れさせていくのが理想的ですね。
恐怖や不安
動物病院の待合室、きき慣れない大きな物音、夫婦や親子のケンカでの大声や怒鳴り声など、直接自分に向けられた怒りではなくても犬には大きな不安を与え、ストレスになるということを心に留めておきましょう。
欲求不満
お散歩不足、運動不足、スキンシップ不足
愛犬のストレスチェック
ストレスを放っておくと免疫力が下がり、様々な病気を引き起こす原因にもなります。これは見過ごせません!!しかし、毎日一緒にいる飼い主さんでもそのストレスに気付くのは難しいことです。
犬のストレスの症状にはどんな特徴があるのでしょう。まずはご自身のワンちゃんがストレスを感じていないかチェックしてみましょう。
- 食欲がない
- トイレの回数が増えた
- 下痢
- 脱毛
- 体の小刻みな震え
- よだれを垂らす
- フケが多くなった
- ハアハアと息が荒い
- 頻繁にあくびをする
- 前足などを同じ箇所を舐め続ける仕草
怖い時や不安な時など、精神が不安定になっている時は、体をブルブル震わせます。
頻繁なあくびも強いストレスのサインです。
ストレスがかかる状況であくびをすることで、一瞬でもストレスから解放されようとする、一瞬でも自分をごまかそうする、といった心理が犬には働きます。
同じ個所をずっと舐め続ける行為は、散歩や運動が足りておらず、ストレスがたまっているときに多く見られます。正常なワンちゃんでは見られない行動で、皮膚病もしくはストレスからくる自傷行為です。
同じ個所をずっと舐め続けることで、皮膚が炎症を起こし皮膚病になってしまうリスクもあります。こうしてワンちゃんに現れるストレスサインに気づくために、普段からしっかり観察しておきましょう。
原因を取り除きましょう
犬のストレス症状に該当するものがあった場合、獣医さんに診てもらって「病気の心配はない」と診断を受けた後にストレスの原因を特定して改善してあげるのが私たち飼い主の役割です。
ストレスの症状は様々ですが、ストレスの原因のほとんどは、私たち飼い主の手で改善出来るものばかりです。少しでも愛犬がストレスを感じているようであれば、早急に対処してあげたい!!ですよね。
犬のストレスを解消する方法
私たち人間と同じように、犬もなるべくストレスが軽度のうちにこまめに解消してあげる必要があります。私たち飼い主のチョッとした努力で誰もが出来そうな解消法は
- スキンシップ
- 週1回の適度な運動
- 清潔を保つ
飼い主とのスキンシップ
犬がもっとも安心するのは、飼い主とのスキンシップです。おもちゃで遊んであげたり、側にいて背中やお腹などを優しくなでてあげるのは犬にとって精神的に安定するとともに、幸福感で満たされます。
優しく落ち着いたトーンで、話しかけながらのスキンシップは効果的です。毎日愛犬と一緒にいる時間を作り、スキンシップで絆を深めましょう。
週に1回以上の適度な運動
引用 Instagram
適度な運動は心身ともに健全にしてくれます。犬もまた同じように、適度な運動を習慣づけることで溜まったストレスを解消することが出来ます。
毎日のお散歩はもちろんのこと、週に1度はドッグランなどで、のびのびと遊ばせてあげられるのが理想的です。
普段とは違うルートでお散歩したり、大好きなオモチャやおやつを探すゲームなど、探索欲求を満たす遊びをしてあげるとストレス発散に効果があるようです。
注意したいのは、激しい運動のし過ぎによる筋肉痛、関節や骨の損傷です。激し過ぎる運動は苦痛に感じてしまい、逆にストレスになりかねません。愛犬と一緒に楽しめる、気軽な運動を心がけましょう。
身体を清潔に保つ
犬にとって、不衛生でいることは皮膚病などを患うだけでなく、痛みやかゆみなどにいら立ち、ストレスがたまる原因になります。皮膚病などに感染しないよう、月に1、2回はシャンプーして清潔にしましょう。
必ず犬用シャンプーを使用し、優しくマッサージするように洗いましょう。洗い終わったら37~38℃のぬるめのお湯でしっかりと泡を落とし、タオルで優しく水気をとったら、ぬるめの温度のドライヤーで丁寧に乾かします。
友人が飼っている生後4か月のトイプーちゃんは、ウンチする場所がまだ定まらないそうです。彼女は外出時サークルの中でお留守番するトイプーちゃんが排泄物で汚れてしまうのをとても心配し、サークル内のトイプーちゃんの様子がスマホで確認出来るカメラを設置していました。その状況によっては大急ぎで帰宅することもあるそうです。スゴイ!これもひとつの愛のかたちだな…と思いました。
犬によっては、シャンプーが苦手な子もいるので、ご家庭でシャンプーをするのが難しい場合はプロのトリマーさんにお願いするか、相談して適切なシャンプーのやり方を教えてもらうと、ワンちゃんも怖い思いをしないで清潔を保つことが出来ますね。
まとめ
- トイプードルの平均寿命は14~17歳
- 健康寿命を延ばすために最も重要なのは、トイプードルの最大の敵、ストレスを減らすこと!!
- ストレス解消方法3つ スキンシップ、週に1度はのびのびと適度な運動、清潔を保つこと
平均寿命は、あくまで目安に過ぎません。犬の寿命は、生活環境や個体差によって大きく変わります。
現代社会において私たちは、どんなにストレスフリーの生活を望もうと、なかなかそれは叶いません。そして愛犬もまた日々の生活によって様々なストレスを抱えています。
私たちのように言葉で訴えることの出来ない愛犬が心身ともに健康に過ごすには、飼い主の日頃の愛犬を理解しようとする努力が必要です。
愛犬は我が子同然、かけがえのない存在です。手間と時間を惜しまず大切に育てられたワンちゃんには、きっとその愛情が伝わるはずです。愛犬との生活が、健やかに穏やかに少しでも長く続くように、まずは日々のワンちゃんへの接し方を時折振り返ってみることにしませんか?
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