時々散歩をしている所を見かけるのですが、ミニチュアシュナウザーって顔をよーく見るとおじいさんっぽい顔をしているなぁって思いませんか?鼻と口の辺りにおひげを生やしているように見えますよね♪
そう!ミニチュアシュナウザーはドイツ産のワンちゃんで、ひげはドイツ語で『シュナウツ』と言うのです♪そしてドイツではミニチュアシュナウザーを『ツベルク・シュナウツァー(小さなひげ)』と呼んでいるようです♪
今回はミニチュアシュナウザーがなりやすい病気について調べました。ミニチュアシュナウザーを飼っている人にとって病気のことを考えると不安ですね。ですから、なりやすい病気を説明するだけでなく、病気を予防することと長生きさせる秘訣をお伝えします☆
Contents
ミニチュアシュナウザーがなりやすい病気とは?
ミニチュアシュナウザーは遺伝性の病気は少なく、丈夫で長生きするワンちゃんですが、だからといって病気にはかからないということではありません。これからなりやすい病気をひとつひとつ説明しますね。
泌尿器の病気
泌尿器の病気について説明します。最初に説明する尿路結石は、ミニチュアシュナウザーがかかりやすい病気です。
尿路結石
ミニチュアシュナウザーを飼う上でもっとも注意しなければならない病気のひとつです!この病気は人間もかかる病気ですが、ワンちゃんもかかりやすい病気です。尿路結石(にょうろけっせき)とは、言葉のとおり尿路内に結石ができる病気です。
ミニチュアシュナウザーは他のワンちゃんに比べてシュウ酸カルシウムが10倍以上もできやすいからこの病気になりやすいのです。シュウ酸カルシウムとは何かというとシュウ酸はアクの成分で、野菜に多く含まれています。摂りすぎによって尿中のカルシウム濃度を高めてしまいます。
尿路結石の予兆(よちょう)は水を多く飲んだりする傾向があり、尿の色が色濃くなります。尿の色がいつもより濃いと思ったらすぐに病院へ連れて行きましょう☆この病気は早期発見が重要です。また、日常生活の中でも観察しましょう。
腎炎
腎炎(じんえん)とは、腎臓の糸球体(しきゅうたい)に炎症が起こる病気です。炎症が起こるとろ過機能が低下して老廃物が体内に回ってしまうのです。炎症の原因は免疫作用の低下といわれます。腎炎には急性と慢性があり、慢性の場合は老犬に発生しやすいです。
腎炎になるとこのような症状が起こります。
- 尿量の減少
- 食欲低下
- 嘔吐
- アンモニア臭の口臭
腎炎の症状が悪化すると命に関わりますので、普段から愛犬を観察して、ささいなことでも気付けるようにして、思い当たることがあったら病院へ連れて行きましょう。
消化器の病気
消化器の病気について説明します。最初に説明する胆嚢粘液嚢腫もミニチュアシュナウザーがかかりやすい病気です。
胆嚢粘液嚢腫
胆嚢粘液嚢腫(たんのうねんえきのうしゅ)とは、細菌感染や炎症によって産生された粘液が胆嚢内(たんのうない)にたまり、胆嚢が拡張する病気です。進行すると胆道閉塞(たんどうへいそく)や胆嚢破裂(たんのうはれつ)、肝機能不全(かんきのうふぜん)を起こすことがあります。
この病気の症状はこのようになります。
- 食欲低下
- 嘔吐
- 無症状のこともある
このような症状がある場合は手術で胆嚢を摘出して、術後も食事療法や内科治療を継続する必要があります。無症状の場合は低脂肪食や薬による内科治療を行いながら経過観察します。
胆石症
胆石症(たんせきしょう)とは、胆嚢内(たんのうない)に胆石(たんせき)が作られ、胆汁(たんじゅう)の通り道である胆管(たんかん)に胆石が詰まる病気です。
- 食欲不振
- 嘔吐
- 腹痛
- 黄疸
これらが主な症状ですが、無症状なこともあります。
内分泌の病気
内分泌の病気について説明します。糖尿病は人間もかかりやすい病気ですが、ワンちゃんにもかかりやすい病気です。
糖尿病
糖尿病(とうにょうびょう)とは、すい臓から分泌されるインスリンが不足することで高血糖(こうけっとう)状態が続き、尿に糖が排泄される病気です。インスリンは糖だけではく、脂質やタンパク質の代謝にも関わり、不足するとさまざまな症状が現れます。
- 尿の回数が多くなる
- 飲水量が多くなる
- 食欲増進
- 体重の減少
- 嘔吐
- 下痢
このような症状が現れてきますが、さらに悪化すると昏睡(こんすい)状態になると命の危険があります。また、糖尿病の合併症として白内障やさまざまな感染症を起こしやすくなります。
糖尿病は完治が困難な病気です。治療法はインスリン注射をして、生涯続けなければなりません。また、食事療法や適度な運動が必要です。感染症などある場合はこれに対する治療も同時に行わなければなりません。
急性膵炎
急性膵炎(きゅうせいすいえん)とは、すい臓内に活性化され、すい臓に炎症が起こる病気です。
- 嘔吐
- 下痢
- 食欲不振
- 激しい腹痛
これらが主な症状ですが、重症になると多臓器不全(たぞうきふぜん)になり、命に関わります。この病気は原因不明です。
この病気のリスクは高脂肪食、内分泌疾患、肥満です。高脂肪食は避けて、肥満にならないように健康管理に気をつけましょう。
目の病気
目の病気について説明します。目の病気はほとんど遺伝的なものです。
若年性白内障
若年性白内障(じゃくねんせいはくないしょう)とは、目のレンズにあたる水晶体のタンパクが変性して白く濁る(にごる)病気です。
ワンちゃんは年を取ってくると白内障にかかりやすくなりますが、ミニチュアシュナウザーの場合は5歳以下から白内障を起こすことがあります。この病気も遺伝が関係しています。
白内障を起こすと目は白く濁り、遺伝性の若年性白内障の場合は急速に進行して、失明してしまうこともあります。
視力がまだある場合は点眼薬によって治療を行い、進行を遅らすことはできますが、治すことはできません。手術で視力を回復が望めることはありますが、実施できる施設は限られています。手術をした後もこまめな点眼などのケアをしなければならないので、獣医師さんと相談しましょう。
進行性網膜剥離
進行性網膜剥離(しんこうせいもうまくはくり)とは、だんだん視力を失う恐ろしい病気です。網膜にある光を受ける部分に異常が発生して、網膜が徐々に小さくなり、最終的には失明します。
この病気は遺伝性の病気で予防する方法はありません。明確な治療法が確立されていませんが、進行を遅らせることは可能です。ですから、早期発見が一番大切です。この病気の症状はこのようになります。
- 暗い所が見えにくいため、夜間の散歩や暗所を嫌がる
- つまづいたり、足元がおぼつかなくなる
- 見えにくいため異常挙動が目立つ
心当たりがあったらすぐに病院へ連れて行き、獣医師さんと相談しましょう。
もし、この病気と診断された場合は、愛犬にできるだけストレスを減らしてあげるように配慮してあげる必要があります。例えばつまづきやぶつかりを防ぐために家具の配置を固定したり、床に物を置かないようにしましょう。
乾性角結膜炎
乾性結膜炎(かんせいけつまくえん)とは、涙の分泌量が少なく、常に目が乾いた状態になるため、目が傷つきやすくなったり、結膜炎を起こします。また、ドロドロした脂っぽい目やにが出ることもあります。この病気は遺伝的なものです。
耳の病気
耳の病気について説明します。ミニチュアシュナウザーの耳の中の毛が病気の要因です。
外耳炎
外耳炎(がいじえん)とは耳垢(みみあか)が刺激となって外耳(がいじ)に炎症が起きる病気です。ミニチュアシュナウザーの耳は耳の中にたくさん毛が生えているため、この病気になりやすいのです。
主な症状はしきりに耳をかくようになります。また、耳に触れることを嫌がります。進行具合によって耳垢が変色して悪臭を放つようになり、より悪化すると分泌物が耳の外へと漏れて耳の周りが汚れてきます。
この病気の対策は耳垢を除去して、清潔にすることです。週に一度綿棒を使ってやさしく耳掃除をしましょう。そしてシャンプーの際は耳の中に水が入らないように気をつけましょう。
皮膚の病気
皮膚の病気について説明します。皮膚の病気もミニチュアシュナウザーにかかりやすい疾患の一つです。
シュナウザー面疱症候群
シュナウザー面疱症候群(しゅなうざーめんほうしょうこうぐん)とは、この病気は皮脂の分泌が増えて毛穴につまり、炎症を起こします。
人間でいうと『ニキビ』『吹き出物』で、一部では『シュナニキビ』と呼ばれます。かゆみや痛みはありませんが、口の周りにできてかいてしまいます。二次感染して炎症が広がる恐れがあります。
病名のとおり、シュナウザー犬種に起こりやすい病気です。この病気の対策はこちらです。
- こまめにシャンプーをする(脂がとれるシャンプーを使用)
- スキンケアを徹底する(保湿剤を使用する)
- 病気が表面化しやすい食材を見つけて摂取を控える(小麦粉は最も警戒する)
食べ物については発症した直前に食べていたものをチェックして控えると効果が現れる場合があります。
アトピー性皮膚炎
ハウスダストなど、病原性をもたないはずの物質に対する、過剰な免疫反応によって皮膚炎を起こす病気です。目、口のまわり、耳、脇の下、胸、お腹、四肢などの皮膚にかゆみを伴う湿疹ができます。
この病気は完治が困難な病気です。薬やシャンプーによってかゆみをコントロールしながら病気とつきあうようになります。
心臓の病気
心臓の病気について説明します。ワンちゃんも心臓の病気になりやすいです。
洞不全症候群
洞不全症候群(ほらふぜんしょうこうぐん)とは、心臓にある洞房結節(ほらぼうけっせつ)という場所が電気的な刺激を送ることで、心臓は一定のリズムで動きますが、ここに機能障害が起こると心臓が正常に拍動せずに失神してしまいます。
アレルギー性の病気
アレルギー性の病気について説明します。愛犬がどんなものを食べておかしくなったかチェックしましょう。
食物過敏症
食べ物の中に含まれるタンパク質に対して起こるアレルギーです。
- かゆみ
- 下痢
目の周り、口の周り、耳、四肢の付け根など皮膚がこすれる場所に皮膚炎が起こります。
- 牛肉
- 鶏肉
- 小麦
- 卵
- 大豆
- 乳製品
これらの食べ物に気をつけましょう。
ミニチュアシュナウザーの寿命と長生きの秘訣
これまでミニチュアシュナウザーがなりやすい病気についていくつかお話ししましたが、病気から守ると共にミニチュアシュナウザーの寿命と長生きの秘訣を皆さんにお伝えしたいと思います。ミニチュアシュナウザーの寿命は平均よりも長いといわれています。
家族と一緒に暮らしていく中で病気やケガはつきものです。飼い主さん誰もが愛犬が平均寿命を越えて長生きしてほしいと願っています☆飼い主さんが愛犬のために生活を改善して食事の面を見直すことによって長生きさせることは十分可能です!
それらの対策で大切な愛犬を幸せな犬生を送れるように取り組みましょう。
ミニチュアシュナウザーの寿命
はじめにミニチュアシュナウザーの寿命について知りましょう♪ミニチュアシュナウザーの平均寿命は12~15歳です☆個体差はありますが、長生きするワンちゃんです☆
ワンちゃんは生後1年で成犬(人間でいうと20歳になります)です。それからは人間の年齢に換算して1年ごとに4歳ずつ年を取ります。
愛犬の長生きの秘訣を、ミニチュアシュナウザーがなりやすい病気と合わせてお伝えします。
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とても楽しそうですね♪
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遠吠えしている。何でだろう?
長生きの秘訣1 食生活
食生活では人間が食べているものを与えないことです。人間が食べているものはカロリー、塩分、脂肪分が多いです☆人間が食べているものに対して美味しさを感じて、ドッグフードを食べなくなる恐れがあります!
また、人間が食べているものは多くの塩分や脂肪分が含まれているので、摂取することによって健康にも悪影響を与えます。
愛犬の健康や長生きのためにドッグフードを見直すことも大切です☆ミニチュアシュナウザーのドッグフードの選び方をみてみましょう!
ミニチュアシュナウザーは遺伝的な目の病気や尿路結石、糖尿病にかかりやすいです。ドッグフードを選ぶポイントはこちらです。
- 穀物不使用である
さつまいもや豆類といった低GIの食材が多く使われたドッグフードを選びましょう♪既に糖尿病を患っていたら獣医師と相談して療法食をあたえてください。
- 動物性タンパク質が豊富である
皮膚のバリア機能の維持に欠かせないのがアミノ酸です。犬が体内で生成できない必須アミノ酸は10種類です。肉や魚に多く含まれているので肉材料の割合が多いプレミアムドッグフードを選びましょう♪
- 尿結石に配慮されてある
『ドッグフード自体のpH値を調整』『ハーブなや利尿作用のある果物を使用』とさまざまあります。塩分量を調整して喉を乾かせることで強制的に飲水量を増やすものもあるので注意が必要です。
ペット保険アニコムの調査によると、ミニチュアシュナウザーの雄は7歳以降で腎不全を起こしやすいということがわかっています。ですから負担が少ないハーブなどで尿結石に配慮したものを選びましょう
これらのポイントを併用してミニチュアシュナウザーにおすすめのドッグフードはオリジンです。
オリジンのドッグフードの特徴をまとめました☆
- 全体の85%は肉と魚を使用している
- グレインフリー
- フードのpHが5.5~6の弱酸性である
- 野菜や果物も低GI値食材を使用している
- 食材は人間も食べれるヒューマングレードである
オリジンドッグフードの詳細にアクセスしてみましょう。
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色々と種類がたくさんありますね♪
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『クッキー美味しそうだな~』カップのとってがシュナウザーだぁ~♪
長生きの秘訣2 定期的なトリミング
ミニチュアシュナウザーの被毛は絡まりやすくて毛玉になりやすい毛質です☆毛玉をそのままにしておくと見た目が悪くなるだけでなく、皮膚がひきつれて擦れてしまい皮膚病の原因になります。
前にも皮膚病についてお話ししましたが、シュナウザー面疱症候群というなりやすい皮膚病がありますので、皮膚を清潔に保つことで病気の兆候を早期に見つけることができます。
毎日1回ブラッシングして、食後と外出後の口の周りの被毛のケアに心がけましょう☆また、外耳炎になりやすいので耳の中の被毛の手入れと毛を抜いてもらうために定期的にトリミングへ連れて行きましょう♪
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きれいになりましたね~♪
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ガブさん、何だか男前~!
長生きの秘訣3 ストレスをためさせない規則正しい生活
ミニチュアシュナウザーの性格は神経質な所があります。規則正しい生活や計画性のある行動を好むことがあります。飼い主さんがだらしない生活を送っていると、それを見抜いてストレスをためたり、飼い主さんに対して信頼をしなくなることがあります。
飼い主さん自身の生活を規則正しいリズムに整え、愛犬には散歩や食事の時間を決めて快適に生活できるように心がけましょう☆
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この子は14歳です。ブランコに乗せてもらっているらしいですね。いつまでも元気でいてね♪
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この子は15歳。結膜炎で目が開かず、体調もよろしくないみたいですが、それでも一生懸命生きてます!

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まとめ
- ミニチュアシュナウザーがなりやすい病気は尿路結石です。
- ミニチュアシュナウザーの目の病気は遺伝的なものです。
- なりやすい病気はたくさんありますが大切なのは早期発見☆
- ミニチュアシュナウザーの平均寿命は12~15歳です。
- 長生きの秘訣は食生活の改善、定期的なトリミング、ストレス解消☆
皆さんいかがでしたでしょうか?長生きするといわれるミニチュアシュナウザーですが、なりやすい病気はいくつかあります。しかし、飼い主さんが食事や生活面を改善することで病気を早期発見して、長生きさせる可能性は高いです☆
できるだけ長く、愛犬に幸せいっぱいの生活を送ってもらえるようにしましょう♪
また、最近はドッグフードの質も向上して、犬用のグッズも便利になっていますので、ミニチュアシュナウザーにとって生活する環境もどんどん良くなっていますので、平均寿命より長生きすることは期待できます♪