まるで絹のような長い毛で手足が細く、耳と尻尾の毛に長い飾り毛を持つ、美しく気品のあるパヒヨン☆あの大きな立ち耳が特徴ですよね~!大きな耳をよ~く見ると何かの形に見えませんか?そう!蝶(ちょう)に見えますよね~♪パピヨンはフランス生まれのワンちゃんです☆
パピヨンはフランス語で『蝶』という意味です♪パピヨンの性格は明るく活発で、人好きなワンちゃんです☆今回はパピヨンになりやすい病気についてお話しさせていただきます。『なりやすい病気』と聞くと飼い主さんにとっては不安な気持ちになりますね。
犬も必ず寿命は訪れてきます。パピヨンの寿命は13~15歳です。愛犬を健康で長生きさせるためには、病気についてもっと知っていただきたいのです。皆さんの愛情や健康管理等を対策することによって愛犬を寿命より長生きさせることは十分可能です☆
Contents
パピヨンのなりやすい病気
パピヨンのなりやすい病気をまとめました。現在パピヨンを飼っている方、これからお迎えする予定の方に、ひとつひとつお話しします☆愛犬との健やかな生活を送るために知ってほしいことなのです。
膝蓋骨脱臼(しつがいこつだっきゅう)
小型犬に多く、膝(ひざ)のお皿(膝蓋骨が太ももの骨からずれてしまう病気です。この病気は遺伝性と後天性があり、パピヨンのように足の細い犬種に多い遺伝子疾患です。
原因
高い所から落下したり、打撲など骨や関節に強い衝撃を受けることで脱臼することが考えられます。
症状
後ろ足を挙げていたり、歩き方が不自然などの症状があらわれます。
治療法
比較的症状が軽い場合は、薬の投薬や運動制限や関節用のサプリメントなどで様子を見ますが、重症な場合は手術をしなければならなくなります。
予防法
フローリングにマットを敷くなり、滑らないように対策しなければなりません。ソファなどには補助台を設置して、足に負担がかからないようにしましょう。体重の増加も足に負担がかかるので、食生活に気をつけましょう!しっかりと運動させて筋肉をつけることで、予防や進行を抑えることが可能です。
熱中症(ねっちゅうしょう)
犬は汗腺(かんせん)が足の裏しかありません。そのために暑くなったり、興奮すると口を開けて呼吸をします。また、体温調節がしにくいのです。
症状
体温調節ができないために、体温が上がってしまい、苦しそうに呼吸をしたり、嘔吐、ふらつきが起こります。最悪の場合死に至って(いたって)しまうことがあります。
対処法
もし、熱中症になってしまった場合は、すぐに病院へ連れて行くことができない時は犬の体に水をかけて、首や内股(うちまた)など大きな血管のある場所を冷やして応急処置をしましょう。
予防法
夏場の暑い車の中、部屋の中、日中暑い時間帯での外でも見られます。夏場は空調管理の行き届いた部屋で飼育し、暑い時間帯での散歩は避けましょう
乳歯遺残症(にゅうしいざんしょう)
通常は生後7ヶ月ほどで乳歯が抜けて永久歯が生え変わりますが、永久歯が生えてもまだ乳歯が抜けていなく、2重に生えている状態をいいます。
症状
歯の間に汚れがたまりやすいので歯周病の原因になり、永久歯の位置や顎(あご)にも影響を及ぼします。
治療法
あまりにも抜けない場合は麻酔をかけて抜歯(ばっし)することになります。この時期は避妊と去勢をしなければならないので、麻酔をかけるならと一緒に抜歯をしてしまうこともあります。早めに動物病院へ相談しましょう。
白内障(はくないしょう)
水晶体が白くにごってしまうことで、視力が失なってしまう病気です。
原因
加齢(かれい)と共になりやすくなります。
症状
物につまづくようになったり、散歩を嫌がるようになります。
治療法
内科的治療法と外科的治療法があります。
- 内科的治療法
点眼薬や内服薬の治療法で白内障の進行を遅らせます。しかし、1度失われた視力を取り戻すことはできません。
- 外科的治療法
外科的治療法は眼科の専門医で行われ、眼底など機能が正常である場合は可能です。水晶体を取り除き、人工の眼内レンズを目に入れることで再び目が見えるようになります。
進行性網膜萎縮症(しんこうせいもうまくいしゅくしょう)
これは遺伝的な病気で、網膜が少しずつ萎縮(いしゅく)して、進行します。
原因
原因は網膜にある光を感じる部分に異常が生じることで発症します。最終的には失明してしまいます。
症状
この病気は中々気づきにくい病気です。症状は視力がだんだん低下し、そのためにパヒヨンの動作がぎこちなくなります。目が見えずらいため夕方の散歩を嫌がったり、暗い場所で物にぶつかることが多くなります。進行すれば日中でも物にぶつかったり、壁伝いに歩いたり、段差での昇降(しょうこう)がぎこちなくなります。
治療法・予防法
そういう行動が目立ったらこの病気を疑って下さい。この病気は遺伝的な病気なので、治療法と予防法はありません。
対策法
対策法として飼い主さんが生活環境を見直して、危険な場所や邪魔になる物がないかを確認してください。散歩時は人通りの少ない場所や広々とした安全なコースを選ぶように心がけましょう。
眼瞼内反症(がんけんないはんしょう)
逆さまつげのことです。犬の逆さまつげは内側に巻き込んでいるためかゆみや目やにを伴う病気です。
症状
かゆみが出るために手で目をこすって角膜炎(かくまくえん)や結膜炎(けつまくえん)を発症することがあります。
原因
犬の逆さまつげの原因は遺伝ですが、他にも体重の減少や角膜炎や結膜炎による一時的なものもあります。
治療法
治療法は刺激しているまつ毛を抜くことと点眼薬(てんがんやく)です。効果的な予防法はありませんが、定期的にチェックをして、様子がおかしいと思ったら受診しましょう。
壊死性髄膜脳炎(えしせいずいまくのうえん)
パグになりやすいことから『パグ脳炎』ともいわれます。
症状
初期症状として短期間に発作を起こしたり、視覚症状が見られて、運動をしたがらなくなります。さらに進行すると意識障害や旋回運動(せんかいうんどう)、無意識にばたつかせる遊泳運動や昏睡(こんすい)などを起こすようになります。最終的には重積発作(じゅうせきほっさ)や誤嚥(ごえん)により死亡するか、安楽死が選択されます。
原因
原因不明で遺伝的要因に影響されやすいと考えられます。そのため治療法もありません。
壊死性白質脳炎(えしせいはくしつのうえん)
パヒヨン特有の病気です。そして、体重2kg 以下の発生率が高い病気です。
症状
発作や姿勢異常、運動失調症などの症状があらわれます。
黒色被毛毛包形成不全(こくしょくひもうもうほうけいせいふぜん)
黒い部分の被毛が成長しない病気です。白黒のブチ犬などに多く、黒い部分の被毛の成長や、毛包形成が阻害(そがい)され、毛が薄くなります。
症状
生後1ヶ月過ぎたころに、黒色の被毛部分の毛がうすくなりはじめます。毛がもろくなり、擦れやすい場所の被毛が擦りきれたように短くなります。
数年間かけて徐々に黒色の毛が完全な脱毛を起こします。黒色以外の毛はしっかりと生えています。かゆみや赤みはありませんが、二次的に皮膚で感染を起こした場合は皮膚に赤みやかゆみが現れます。
予防法・治療法
決定的な予防法はありませんが、生後1ヶ月頃から毛の状態を確認して、異常がある場合は早めに獣医師に相談しましょう。治療法は緩和治療法(かんわちりょうほう)が主体になります。ホルモン投与や必須脂肪酸(ひっすしぼうさん)を内服して発毛を促し、皮膚のバリア機能を高めます。
炎症や二次的に感染が起きている場合は消炎剤や抗菌薬を内服します。さらに皮膚病を予防するために、皮膚の保護機能を高めるシャンプーや細菌を抑えるシャンプーで皮膚のバリア機能をを高めて、感染症を予防します。
脱毛症(だつもうしょう)
アトピー、ノミ、ダニ、細菌などによる脱毛の多くはかゆみや炎症、発疹(ほっしん)があらわれます。真菌による皮膚炎は円形脱毛症のように10円玉くらいの脱毛が見られます。また、ホルモンの異常による脱毛はかゆみはありません。
原因
脱毛症にはアトピー性皮膚炎やノミ・ダニなどの外部寄生虫による、真菌・細菌、ホルモンの異常など原因はさまざまです。
治療法
原因によって薬の投薬が中心となります。皮膚の症状に応じては毛を剃ったり、薬浴を行います。
対策法
予防法はありませんが、皮膚はできるだけ清潔に保ち、こまめにブラッシングをしてあげましょう。また、お散歩の際はアレルゲンの元となる外部寄生虫がいるような草むらなどはできるだけ避けるようにしましょう。
飼い主さんの観察が病気の予防につながります
これまでパヒヨンがなりやすい病気を挙げてきましたが、遺伝的な原因の病気は予防が難しいですが、飼い主さんたちにできることは日頃から愛犬の様子をよく観察することです☆
観察することによって早期発見できる病気もあります☆さらに重症化を防ぐこともできます。飼い主さんの心掛け次第で愛犬が病気にならないように防げることも確かです☆
愛犬が病気にかかってしまった場合、愛犬にストレスを与えず快適に暮らせるように生活環境を見直して、たくさんの愛情を注いであげることで安心させてあげることが大切です☆
愛犬を寿命を越えて長生きさせたい!






View this post on Instagram
引用インスタグラム
みんな一生懸命頑張って生きてます!
パピヨンの寿命はどのくらい?
そうです!パピヨンを寿命を延ばして長生きさせることは十分可能です!パピヨンの寿命はこれまで10~15歳といわれてきました。しかし、今は10歳以上長生きするパピヨンが多くて、寿命がどんどん延びているのです☆犬の年齢を人に換算(かんさん)したら小型犬は生後1年で17歳です!
そして、1年毎にに約4歳ずつのペースで歳をとるのです。人間に比べるとかなりのスピードで歳をとっていくのは確かです☆パピヨンの寿命が延びたのも医療技術の進歩や、ドッグフードの品質が改良され、栄養バランスが整ったものが増えたからといわれています☆
しかし、それらに頼ってばかりではパピヨンの寿命が延びるとはかぎりません!パピヨンの寿命が短くなるか、長くなるかについては生まれつきの特性、体質、病気はもちろんですが、愛犬の健康を守る役割を果たす飼い主さんの役割が大きいのです!
View this post on Instagramオラは19歳だぜ! 小さいおじさんも 小さいリク様も入ってないらしい🤣 そして成人式をやるそうです🙌 リク様 ガンバレ〜😄 今日も元気なリク様でした。笑 #パピヨンシニア
引用インスタグラム
なんど19歳ですよ~!
寿命を延ばすために食事管理を徹底する
『パピヨンの寿命を少しでも延ばしたい!』『少しでも愛犬と一緒にいたい!』それを実現するために食事管理や健康管理を徹底しましょう☆市販のドッグフードでも小型犬用のドッグフードやパヒヨン専門のドッグフードがあります。栄養バランスも考えられているので、問題はありません。
しかし、愛犬が食欲がないときや水分補給が足りないと感じるときは、ドライフードとウェットフードを混ぜ合わせたり、カロリーが高いフードを変えたりとさまざまな工夫をすることが必要です☆
愛犬の普段の様子や体調をしっかりと理解して、食事内容を変えて体調を整えていくことは健康を保ったり、寿命を延ばすために欠かすことはできない大切なことです☆
パヒヨンの成長に合わせて食事を与える
パヒヨンの寿命を延ばすために一番重要なのは、成長に合わせて食事を与えることです☆では、成長ごとに与え方をお伝えします♪
誕生から生後1ヶ月
生まれたばかりの子犬はタンパク質や脂質が多く含まれている母乳を飲んで育ちます。歯はおろか消化器官も未熟です。この時期は母乳を与える時期です。栄養たっぷりの母乳を与えるために母犬の食事にしっかり気を配ることが大切です☆
生後1ヶ月~生後2ヶ月
母乳はカロリーが高いため子犬の成長は早くなります。乳歯が生えてきて、消化器官もだんだん発達してきます☆生後20日~生後1ヶ月をめどに離乳食に切り替えましょう☆温めたミルク(犬用のミルク)で子犬用のドッグフードをよくふやかします。
離乳食は少しずつ量を増やしていき、1日3~4回に分けて与えましょう☆生後2ヶ月経つ頃には1週間ほどかけて便などの様子を見ながらドライフードを少しずつ増やしていきましょう。
生後2ヶ月~生後6ヶ月
この時期を迎えたら、食事について考えましょう☆体調や便などに異常がなければ、この頃から子犬用のドライフードに切り替わります。生後2ヶ月頃は少しふやかして与えて、そこから少しずつ固くしていきます。成長期の時期で多くのエネルギーを必要としますが、1度に量を多く与えないように気をつけましょう☆
離乳食と同じように1日数回に分けて、1回の食事量は少な目にすることで、まだ発達していない消化器官への負担を減らすことができます。
成犬
生後10ヶ月をめどに成犬用のドライフードに切り替えましょう☆この時期も1週間ほどかけてそれぞれの割合を変化させていきながら少しずつ切り替えていきます。一気に変えてしまうと体に負担をかけてしまうので、体調を見ながら切り替えることが重要です☆食事の回数は1日2回が基本です☆体質によっては1回でも大丈夫ですが、その場合は獣医師に相談しましょう☆
高齢犬
パピヨンが6~7歳になると新陳代謝(しんちんたいしゃ)も落ちてきます。その他運動量も落ちてくるので、子犬期と同じ食事内容ではカロリーの摂りすぎになり、病気やけがの原因になります☆シニア用のドッグフードに切り替えると共に、運動量によって食事量も調節しましょう☆
パピヨンも10歳になると噛む力や消化機能も衰えてきます。食べやすい工夫と様子を見ながら食事を与えてください。愛犬の寿命を延ばして、長生きしてもらうためにも食事管理は重要ポイントのひとつです☆
以下はパピヨンの1日に必要なごはんの量と必要な栄養素について載っていますので、ご覧ください♪
引用インスタグラム
こんな風に食事内容を工夫して、愛犬の健康を守りましょう♪
歯周病に気をつけましょう
意外にも歯周病が原因で命に関わるのです☆歯周病菌が体内にまわると心筋梗塞や脳梗塞になりやすくなるのです。歯周病を予防するには歯磨きが一番良いのです!子犬の頃から1日1回のペースで歯磨きの癖をつけさせるようにしましょう☆
また、歯周病を抑えるサプリや歯磨きガムを利用するのも良いのですよ!
ストレスも寿命に関わります
パピヨンの寿命に大きく関わる重要なポイントはストレスです☆パピヨンはとても明るく活発です♪また、運動能力も超小型犬の中では高いです☆だから運動は欠かせません!室内での運動だけでなく、1日30分散歩をさせることが大切です☆
毎日散歩をさせることで、健全な心身を保ち、ストレス解消になります☆また、免疫力も高まります☆食事管理に気を配ってもストレスをためこんでは寿命を延ばすことはできません!ストレスを溜め込むことによって、活発なパピヨンも体調を崩してしまいます。
ストレスが原因で愛犬の寿命を縮めるようなことにならないように、定期的に運動をさせることが大切です☆
View this post on Instagramてまりちゃん あまりご飯食べてくれず 今日も点滴です。 どうぞ復活しますように👍👍 #腎不全犬 #パピヨン #パピヨンシニア #元保護犬 #高齢犬 #高齢犬との暮らし #シニア犬
引用インスタグラム
腎不全を患っても散歩をさせることは大切です☆
シニアになったら気をつけること
パピヨンとは限らず、犬も年を取れば老化が始まり、さまざまな病気を発症します。パピヨンの場合は血糖値が高くなってしまう傾向があります☆血液検査をしなければ糖尿病にかかる可能性もあります☆
血糖値の上昇だけでなく、心臓病や白内障など老化による病気の発症にも注意しなければなりません!病気の早期発見のためにも、半年に1回は定期的に検診を受けましょう☆
家族の愛情と努力で延ばす
パピヨンが寿命を延ばして、それ以上に長生きさせるためには飼い主さんの愛情と努力が必要です☆愛犬は食事の管理をすることはできませんよね?飼い主さんが食事の管理をしてあげることで寿命を延ばしていくのです☆
そして、一緒に散歩に出かけることでスキンシップを図りながらストレスを解消させて、愛犬の寿命を延ばしてあげましょう☆


引用インスタグラム
この子は17歳です♪
View this post on Instagramオラは19歳だぜ! 小さいおじさんも 小さいリク様も入ってないらしい🤣 そして成人式をやるそうです🙌 リク様 ガンバレ〜😄 今日も元気なリク様でした。笑 #パピヨンシニア
引用インスタグラム
19歳ですよ~!すごい元気ですね!
まとめ
- 家族の愛情と努力で愛犬の寿命を延ばす可能性は十分ある
- 愛犬の寿命を延ばすためになりやすいさまざまな病気を理解する
- 歯周病にも気をつけて、子犬期に歯磨きになれさせる
- 愛犬の寿命を延ばす秘訣は第一に食事管理である
- ストレスを与えないことも寿命を延ばす秘訣である
- シニア期を迎えたら、半年に1度は定期的に検診を受ける
皆さん、いかがでしたでしょうか?犬は人間に比べて年を取るのも早いし、命も限られています☆愛犬を少しでも寿命より長生きさせたいという気持ちは誰にでもあります☆ですから、家族が一丸となって愛犬にたくさんの愛情を捧げて、素晴らしい犬生を送らせてあげましょう☆