「口笛っはなぜ〜♪遠くっから聞こえっるの〜♪」この歌を耳にすると思い出すのはセントバーナード!そう、あの名作アニメ「アルプスの少女ハイジ」に出ていた大きくて優しいワンちゃんですね☆
スイスのアルプス山中で、人命救助犬として活躍してきた歴史を持つセントバーナードですが、寒い地域の犬種なので、全身はダブルコートと言われる2種類の被毛で覆われています。ダブルコートの被毛タイプは、実は抜け毛が多いと言われているの知っていました?!
セントバーナードは大型犬なので、シャンプーや被毛のお手入れ時には抜け毛が多く、飼い主さんにはかなりのハードワーク!今回はセントバーナードの大量な抜け毛にも負けない(笑)、お得なお手入れ情報をあれこれご紹介しちゃいます♪
Contents
セントバーナードのスムースは抜け毛が多い?



どうして抜け毛が多いの?
セントバーナードの被毛はダブルコートとご紹介しましたが、ダブルコートとは被毛が2種類の構造からなる毛質です。この構造のため、体を寒さからしっかり守ることができるんですね♪
引用 インスタグラム

セントバーナードの被毛について、分かりやすくまとめてみました☆
- アンダーコート、オーバーコートの2種類の被毛からなるダブルコート
- 下毛(アンダーコート)は密集していて、体温保持機能に優れている
- 上毛(オーバーコート)は硬い毛質で、外からの刺激や寒さから体を守る
- 被毛はロングヘアー(ラフ)とショートヘアー(スムース)の2タイプ
セントバーナードはロングヘアー(ラフ)とショートヘアー(スムース)の異なる被毛タイプが存在します。どちらの種類も抜け毛が多いのですが、比較するとやはりロングヘアーの方が若干抜ける毛の量が多いと言われています。
ロング(ラフ)、ショート(スムース)のいずれもダブルコートであるため、下毛のアンダーコートはとても分厚い被毛です。そのため毛が蒸れないように頻繁(ひんぱん)なブラッシングのケアが必要♪でも実はこのブラッシング、セントバーナードの場合かなりのハードワークなんです!


そうなんです。ダブルコートの被毛は抜け毛が多いという特徴があります。どうして抜け毛が発生するのか、その理由をまとめてご紹介しますね♪
- 被毛は一定のサイクルで発育と脱毛を繰り返している!
- サイクルの中で、春と秋の「換毛期(かんもうき)」に大量に抜け毛が発生!
- 春には密生していた冬毛が抜け、粗めの夏毛がその下から生えてくる☆
- 秋には夏毛が抜けて、下からフワフワの冬毛が生えてくる!
- この時抜ける「毛」は、実は下毛のこと!なので下毛のあるダブルコートの犬は抜け毛が多い!
なるほど!抜け毛って自然に衣替えしているようなものですね♪ワンちゃんの体の構造って改めてすごい!!
引用 インスタグラム

実際にセントバーナードを飼っている方の体験談を読むと、抜け毛処理の大変さがリアルに迫ってきます!!シャンプーの翌朝、ドライヤーで舞い上がった毛で、おウチの床が雲海(うんかい)のようになるとは・・・。そのご苦労ぶり、お察しします。
60キロ以上あるセントバーナードの親です。
シャンプーをすると、まずお風呂場でびしょびしょに濡れた小型犬1頭、その後のドライヤーでふわふわの小型犬2頭が完成します。
翌朝のフローリングには、雲海が出来上がっています。たぶん、ドライヤーで舞い上がった毛が一晩で静かに落ちてきたり、ブラッシングでは取りきれなかった毛が抜け落ちてるんだと思います。
排水溝が詰まるなんて当たり前。ダイソンだって、買って2年で壊れました。ルンバもゴミの入る部分が小さすぎて、役に立ちません。ダスキンのモップとクリーナーを日に2回使っていますが、1週間もしないうちに紙パックはパンパン。
外出前は、家族で互いの全身にコロコロをかけあっています。食品工場並です。エアシャワーが欲しいです。
引用 Yahoo知恵袋|犬の抜け毛自慢!うちの犬の抜け毛はこんなにスゴイぞ!(外部サイトに飛びます)
セントバーナードは寒い地域の犬なので、特に冬毛は毛量が多く夏毛に変わる際には大量の毛が抜けます!室内で飼っている場合には、あまりの抜け毛の量にビックリ仰天するかもしれません♪
また子犬も大量の毛が抜けることがあります。成長に合わせて毛が変化していくため、通常よりも抜け毛が多くなるんですね♪
ショートヘアー(スムース)の特徴
セントバーナードはもともとショートヘアー(スムースタイプ)しか存在しませんでしたが、1830年代に起こったヨーロッパの大寒波や疫病のせいで絶滅の危機に瀕(ひん)しました。その際、他の犬種と掛け合わせロングヘアー(ラフ)タイプの被毛が生まれたと言われています。
ただロングヘアータイプのセントバーナードは、雪中作業の際、毛についた雪が体温で溶けてツララのようになり、機敏な動きが取れにくいといった歴史的な事例があり、少しずつ愛好家の数が減っていったようです。確かにツララ付きでは人命救助もままなりませんね。
ショートヘアーは被毛の乾燥度が早く、遺伝的にも筋肉や腱が発達して堅い体質であるなど、ロングヘアーと比べると健全性が高いと言われています。そのため、股関節形成不全(こかんせつけいせいふぜん)になる割合もずっと低いのだそうです!

ショートヘアータイプ(スムース)の被毛には特徴があるんです♪簡単にご紹介しますね!
- 太ももに控えめな飾り毛がある
- しっぽは豊富な被毛に覆われていてフッサフサ
- 上毛の密度がとっても高い
- 粗めの毛が倒れるように密生している
大きくてフサフサしたセントバーナード、思わずギューっと抱きつきたくなってしまいます♪特にしっぽのフサフサは、セントバーナードの優しい性格を体現していますよね☆
引用 インスタグラム

救助犬として活躍するセントバーナードには、ダブルコートの厚い被毛が必須(ひっす)なんですね♪救助犬として活躍している記事、セントバーナードの救助犬が下げている樽の中身は何でしょうも是非読んでみてください♪
抜け毛対策あれこれ♪
「換毛期」はどんなに掃除をしてもキリがなく、うんざりしてしまうかもしれません♪そんな抜け毛に負けないぞ!ということでいくつか対策方法をご紹介します。
- 可能なら「換毛期」はカーペットはしまっておく
- まず掃除機で大まかな毛を取り除く
- クイックルワイパーやモップで細かい毛を取り除く
- 疲れない程度に、毎日コロコロでお掃除
セントバーナードの下毛(アンダーコート)は上毛(オーバーコート)より細かいので、カーペットやマットの隙間に入り込んでしまいます。換毛期はお家のフロアをカーペットではない素材のものにすると、過ごしやすいかもしれませんね♪
お手入れ方法
ダブルコートで厚い被毛に覆(おお)われたセントバーナードですが、どのようなお手入れが必要なのでしょう?!
ブラッシング
まずは何と言ってもブラッシング☆週に1回は全身をブラッシングしてあげることが大切です。下毛のアンダーコートが密生して生えているので、毛が抜けてもその毛が下に抜け落ちず絡(から)まっている場合があります。さすが寒冷地対応!密生した毛の生え方が半端ないですね。
抜けた毛がそのまま絡まっていると不衛生で、蒸れや細菌繁殖の原因になってしまいます!細菌が発生すると皮膚病にかかることもあるため、ブラッシングは健康面からもとても重要なお手入れといえます♪
特に換毛期は毎日ブラッシングしてあげることをオススメします♪ブラッシングのポイント、色々あるのでまとめてみます!
- 使用するのはピンブラシがオススメ
- ブラッシングは定期的に、換毛期はできれば毎日
- お散歩の後も、家の中に入る前にブラッシングして埃や抜け毛を落とすとGOOD
- 皮膚を刺激して血行促進!皮膚病対策にも♪
使用するのはピンブラシが最適!ピンブラシで抜け毛を取り除き、皮膚病を防げることはもちろん、ピンで刺激することで皮膚が活性化されます。血行が良くなるので新陳代謝も上がりますね♪ハードなブラッシングは飼い主さんにとっても良い運動になりそうです(笑)
シャンプー
ブラッシングのケアをマメに行っていれば、シャンプーは月に1回程度の頻度でも問題ないようです。
大型犬の場合、ショップでシャンプーすると12,000円〜15,000円が相場となっていて、なかなかお財布には負担が大きいですよね。
ちょっぴりチャレンジングな方法ではありますが、シャンプー後のお掃除を覚悟して(笑)自宅で洗ってあげるのがやはりオススメ。愛犬との最高のスキンシップと思ってトライあるのみですね!
よだれ拭き
セントバーナードはよだれが多い犬としても知られていますよね♪換毛期は口の周りがよだれでベトベトになり、お手入れはかなり大変。とにかくこまめに拭き取ってあげるしかないようです!
引用 インスタグラム
暑そうだな〜、そんな雰囲気がお口元からも伝わってきます。「ワフッワフッ♪」


嬉しくてもよだれが出ちゃうんですね・・・。大型犬は日々のお世話が色々とありますが、それも含めて魅力がありますよね♪
セントバーナードの魅力をたくさんご紹介している記事、セントバーナードの性格は優しいって本当??調べてみました!!やセントバーナードの可愛い子犬画像♪もふもふたっぷり40選も是非読んでみて下さい!
まとめ
- セントバーナードは被毛のタイプにロングヘアー(ラフ)とショートヘアー(スムース)の2タイプ存在
- 被毛タイプに違いはあれど、どちらも抜け毛がすごい!
- 抜け毛の理由はダブルコートという2重構造の被毛ゆえ
- 特に毛の生え変わる「換毛期」にごっそり抜ける
- 対策は日々のブラッシングや定期的なシャンプーなど
いかがでしたか?セントバーナードって大きくてお世話も大変そうというイメージでしたが、やっぱりイメージ通りなかなか大変そうでしたね(笑)
それでも賢くて従順な、そして優しいセントバーナードとは、きっと充実した素晴らしい人生を送れるはず!日々のお世話も楽しく取り組んで、愛情を注いであげて下さいね♪