「シェルティ」の愛称で親しまれている「シェットランドシープドック」。スラッと伸びた鼻先と可愛らしい瞳、そしてその美しい毛並みにハートをギュッと掴まれてしまいます☆
あなたはシェルティの毛色の種類を知っていますか?黒やグレーなどの単純な呼び方ではなく、毛色の特徴によってとてもかっこいい呼び方があるのです。
キュートな顔立ちとクールな毛色が特徴的な「シェルティ」今回はその芸術的ともいえるような毛色について紹介します♪
Contents
シェルティの毛色の種類
コリーに似た見た目のシェットランドシープドッグですが、その毛色の種類はコリーとは呼び方などが少し異なるようです。よく調べてみるとシェルティの毛色ってとてもおしゃれでかっこいいんですよ♪
毛色の種類によっては悲しい宿命を背負ってしまう子もいるという衝撃の事実が分かりました。毛色の種類を以下で解説します。
セーブル
引用 インスタグラム
主に茶色の毛色をベースに、胸元や首回りなどに白い色が入っています。一般的にシェルティと言えばこの毛色を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。
明るめな毛色がとても上品な印象を与えてくれますよね。う~んかわいい!!
トライカラー
ブラック&ホワイト&タン(茶色)三色の毛色を持った、トライカラー。「トライ」はギリシャ語で「3」という意味なんですね。
ブラックが入ってくるとぐっと精悍な印象になります。かっこいいですね~♪
バイブラック
引用 インスタグラム
トライが「3」という意味だったのに対して「バイ」は「2」を意味します。バイブラックは白と黒、2色の毛色を持つ子の事を表します。
白と黒、はっきり2色に分かれた毛色。とても力強さを感じます☆
ブルーマール

「マール遺伝子」という特殊な遺伝子のため、ブチ柄で薄い毛色です。青みがかった斑点があり、ブラック・ホワイト・タンの3色の体毛が特徴です。
後で詳しく説明しますがこのマール遺伝子が犬に与える影響がとても大きいのです。この画像で左の子がブルーマールという色です☆とってもきれいな毛色ですよね♪
でもクールでかっこいい見た目とは裏腹に危うい運命を背負ってしまっている子たちです。
バイブル―
ブルーマールと同じく、マール遺伝子を持ち全体的にまだら模様で青みがかった毛色をしています。タン(茶色)の毛色を持たず2色の毛色のため「バイ」という名前が付きます。
この写真だと左の子がバイブルーで、右の子はブルーマールです♪似ている色ですが、横に並ぶと右の子の茶色い眉毛部分の「タン」が分かりやすいですよね☆
よく見ると、この子たちは左右の目の色が違います。これもマール遺伝子の影響かな。マール遺伝子を持ってしまったばかりに、この子たちも危うい運命を背負う可能性があったのかもしれません。こんなにきれいな子なのに…。
ここまでシェルティの毛色について調べてきたのですが、本当に魅力的な犬であることが分かりましたね♪きっとシェルティを飼いたくなってしまったのではないでしょうか?そんなあたたのために、シェルティの性格や飼い方も調べてみました。
シェットランドシープドックの飼い方!外飼い?室内?徹底比較!を参考にしてください☆
毛色に現れる危険な遺伝子「マール遺伝子」
シェルティの中でも独特の毛色をしているブルーマール・バイブルーですが、その毛色をつくりだしているのは「マール遺伝子」という特別な遺伝子です。
マール遺伝子とは?
この遺伝子は部分的に体毛の色素生成を抑制する働きがあり、そのために毛色はブチ柄となります。色素を抑制するこの遺伝子は毛色だけでなく犬の体にも強く影響を与えることが知られています。
色素が薄い、マール遺伝子を持つ犬は弱視・難聴・奇形などの障害を持って生まれる可能性が高くなるのです。
ミニチュアダックスでこの遺伝子を持ち、同じようにブチ柄の毛色を持つ子は「ダップル」と呼ばれる毛色となります。
このマール遺伝子は「半致死性遺伝子」と呼ばれ、マール遺伝子が発現した場所の体毛の色を脱色してしまう働きをします。
そして、この遺伝子が体毛以外のところで発現してしまう場合があり、目に発現すれば「目の色が薄い」「視力が弱い」なのど視力障害になり、耳に影響を与えれば「難聴」などの聴力障害を起こしてしまいます。
内蔵で発現してしまうと重い内蔵疾患を持って生まれたり、死産となる確率が高くなるのです。
絶対ダメ!マール遺伝子同士での交配
ブルーマールの遺伝子を持つ犬は障害を持って生まれやすいというのは先程説明しましたが、もしブルーマール同士の両親を持つ子犬が産まれてしまった場合、その子はブルーマール遺伝子の影響がさらに強く出る可能性があるのです。
つまり、死産の確率がとても高くなり、無事に生まれたとしてもなにかしらの障害を持って生まれてしまうことになってしまいます。
そこで、今ではブリーダーさんたちの間でもブルーマール・バイブルー同士の交配をしてはいけないということが常識となっています。
過去には一部の心無いブリーダーの手によって、ブルーマール・バイブル―を産ませるためにわざとマール遺伝子を持ったシェルティ同士を交配させることがありました。そして実際に障害を持った犬たちが産まれてしまったのです。
その子たちはどうなってしまったのか。心配で仕方ありません。優しい飼い主さんに巡り合って幸せな生活を送れたことを願うばかりです。そして、2度とそんなことがないことを祈ります!
今回、引用させて頂いだ画像に写るブルーマール、バイブルーの子たちはとても幸せそうですね!
まとめ
- シェルティの毛色には「セーブル」「トライカラー」「バイブラック」「ブルーマール」「バイブルー」等がある。
- 「ブルーマール」「バイブルー」は特殊なマール遺伝子の影響で発現する毛色。
- マール遺伝子は障害を持った子犬が産まれる可能性がある。
- 「ブルーマール」「バイブルー」同士の交配は障害を持った子犬が産まれやすくなってしまう。
見た目の愛らしさだけでなく、様々な毛色があるのもシェルティの魅力の一つだと思います。ブルーマールなどの毛色については特に見た目が美しいためにやってはいけないと言われるマール遺伝子を持った犬同士の交配が行われた過去も知ってしまいました。
今回、シェルティの毛色について調べる中で人間の身勝手で犬たちを不幸にさせないようにすることの大切さも教わった気がします☆これからお迎えしようと考えている方もすでに一緒に生活している方もたくさんシェルティーを愛してあげてください☆
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