小さな体にクルクルの巻き毛、つぶらな瞳で大人気のトイプードルはキュートな犬の代表種。ぬいぐるみのような可愛さが、たまりませんよね♪しかも、トイプードルは他の犬種と比べてしつけやお世話がとても楽と言われます。
しかし飼いやすい犬種とはいえ毎日のケアやしつけは当然必要ですし、病気になる可能性も。特に子犬のうちは体も小さく体力もないので神経を使います。それが、ワンちゃんとの生活が全くの初心者となれば、きっと最初は戸惑うことばかりですね。
以前コーギーと暮らしていた友人が最近トイプードルを飼い始めました。ワンちゃんと何年も暮らした経験がある人でも犬種が変われば戸惑ってしまうのですから…ここでは初めてトイプードルと暮らすという方へ、飼い方や育てる時に知っておきたいこれだけは!を紹介していきますね。
かわいくて賢い!トイ・プードル
非常に賢く、しつけがしやすい上、さまざまなワンちゃんの中でも比較的体が丈夫だとも言われています。大型犬ほど運動量を必要としませんし、初めてワンちゃんを家族に迎える方でもほとんどしつけに困ることがないようです。さすが!根強い人気No.1なのも、うなづけますね。
- 賢くて従順な性格。しつけもきちんと出来る。
- 抜け毛が少ないから、アレルギーの心配がある人でも飼いやすい。
- 体が丈夫で初心者でも飼いやすい。
- ヘアカットでいろいろなオシャレが楽しめる。
- とても活発。ドッグスポーツも出来るよ。
引用 インスタグラム
子犬のためのスペースづくり
子犬の居場所となるスペースを作り、必要な飼育グッズをそろえて環境をととのえましょう。トイプードルの体のサイズに合ったものを成長と必要に応じてそろえていきましょう。種類も豊富でカワイイものがいっぱいあるので、迷ってしまいますよ♪
- サークル(ケージ)
- ハウス(外出時にも使えるキャリーケース)
- ベッド(小ささ過ぎず大き過ぎず体がスッポリおさまる大きさがいいですね。)
- トイレトレー・ペットシーツ
- ごはん用・水用容器(水用容器はペットボトルタイプがオススメ)
- 首輪(ハーネス)・リード
- グルーミンググッズ(スリッカーブラシ、コーム、はさみ)
- オモチャ(ワンちゃん用のぬいぐるみなど…ワンちゃんはオモチャが大好きです。)
子犬を迎える前に、室内は子犬が安全に過ごせるように整えておきましょう。安全で安心して過ごせるお部屋で育てたいのは子犬も赤ちゃんも同じですよね。
- サークルは人から見えて落ち着ける場所に。
- フローリングは滑りやすいので、一部だけでもカーペットを敷く。
- 電気コードで遊ばないよう、出来るだけ家具の後ろに隠しておく。
- 化学肥料の入った受け皿の水を飲んだりしないよう、観葉植物は届かない場所に置く。
- 夏の直射日光は避ける。風通しは必要。
サークルの置き場所
家族がいるリビングがおすすめ。出入りの多いドアのそばや直射日光が当たる場所などは避け、静かで出来れば落ち着けるコーナーを利用します。
危険なものはないか
子犬に事故やケガの無いよう、部屋全体を見直しましょう。子犬目線で、じゃれたら危ないもの、飲み込む危険のあるものは片付けましょう。
子犬の行動範囲を決める
家族がいる時は室内で自由にさせてもOKです。しかし、食べ物のあるキッチンや転落の恐れがある階段など、出入りさせたくない場所にはペット用の仕切りなどを置いて通れない様にしておきましょう。
食事の選び方と回数
成長に合わせて食事の内容・量・回数を決めます。ドッグフードの給与量は、各フードの給与量目安を参考にして下さい。食が細い子もいる半面、意外に太りやすい犬種のようです。あの可愛いおめめで見つめらると つい…となりがちですが、おやつのあげ過ぎなどにも気をつけましょう。
生後90日まで(離乳食からドッグフードへ)
- 生後4週間目頃までは、子犬用の離乳食と犬用ミルク、その後ふやかした子犬用ドッグフード
- 生後45日ぐらいからは、子犬用フード。回数は1日4~5回。
生後90日~1歳半まで(子犬用から成犬用へ)
- 成長期に必要な子犬用ドッグフードを1日3回。
- 生後半年を過ぎたら食事の回数は1日2~3回に、成犬用ドッグフードも少しずつ混ぜて慣らす。
1歳半~8歳頃(生活に合わせて量を調節)
- 1歳半までには完全に成犬用ドッグフードに切り替え、食事の回数は1日2~3回。
- いつまでも子犬用ドッグフードをあげていると、太る原因になるので注意。
8歳以降(シニア犬用のごはんへ)
- 8歳頃からはシニア犬となり、活動量もだんだん少なくなる。
- 内臓機能も低下するので、高タンパク低カロリーで消化の良い食事を。
- シニア用フードに切り替え、食事の回数は1日2回。
ごはんのしつけ
犬の世界では、偉いものが先に食べるのがルールです。家族の中でも、どんな順序で食べるのかによってリーダーが決まるので要注意です。ワンちゃんの食事は、かならず人間の食事よりも後にしましょう。
- 要求された時にあげない ごはんの時間になると「ワンワン」吠えて食事を要求する犬がいます。静かに待てたらあげましょう。
- 専用容器で決まった場所であげる いつも決まった食器で、決まった場所であげます。
- 食べるときに注目しない 犬の食事中に注目すると、ワンちゃんには人間がおあずけをされているように見えます。しつけ上よくないので見ないようにしましょう。
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食べなくても片付ける
残した食事をいつまでも出しておくと、いつでも食べられると思うようになってしまいます。15分ぐらいしたら、食べ残していても片付けましょう。
健康ケア
家族が健康でいてくれることは何よりも勝る幸せです。その健康を守るのは私たち飼い主の大切な役目です。日頃の健康管理はどんなことに気をつけたらよいのでしょうか。普段の触れ合いの中で気をつけてあげられることもいっぱいあります。ご長寿ワンコ目指して元気な毎日!!
動物病院を探しておこう
子犬は抵抗力が弱く、急に体調をくずす心配があります。家に迎えた頃からワクチン接種や健康診断が必要になるので、あらかじめ動物病院は探しておきましょう。かかりつけの動物病院を決めて健康診断を受けていると病気予防にもなります。
子犬のワクチン接種
子犬は母親から受けた免疫が減ってくる時期から、ワクチン接種を受ける必要があります。狂犬病予防接種以外は義務化されていませんが、ウイルスはワクチン接種でしか防げないので必ず受けさせるようにして下さいね。
最初の予防接種はブリーダーやペットショップで受けているケースが多いので、いつ予防接種を受けたか確認し、証明書をもらいましょう。それにより、2回目以降のワクチン接種の予定を決めます。寄生虫に感染している場合もあるので、検査をしてもらいましょう。
- 狂犬病予防接種 狂犬病
- 混合ワクチン接種 ジステンパー、犬アデノウイルス、犬バルボウイルス、犬パラインフルエンザウイルス、レプトスピラ症、犬コロナウイルス
- 予防薬または予防接種 フィラリア症
普段からの健康チェック
体に異変があったとしても言葉で伝えることが出来ないだけに、日頃から一緒に遊んだりブラッシングをしている時などに体をチェックして、体の異変には早めに気づいてあげたいですね。
- 目:適度にぬれてイキイキしてる?充血や涙目、目ヤニは多く出てない?目頭から鼻にかけて、涙やけになりやすいので、こまめに涙や目の周り、目ヤニをふいていつもキレイにしておきましょう。
- 耳:異臭がしたり、耳アカがたまったり、かゆがったりしてない?
- 鼻:寝ている時と寝起き以外は鼻がツヤツヤ湿っているのが健康な状態。
- 口・歯:口臭がない?歯肉や舌は濃いピンク色か赤みがかっているのが健康な状態。
- 皮膚:脱毛、湿疹、かぶれ、フケ、イボ、かゆみがないかチェック
- お尻:肛門まわりの汚れ、お尻を地面にこすりつけてない?※肛門しぼりが必要。
- 足:歩き方がおかしい?爪の長さ、足の裏にキズや何か刺さったりしていないかチェック!
- 食欲:食欲がない、多量の水を飲むなどは、病気の兆候の場合も、食べた後に嘔吐を繰り返しなかなか回復しない時は早めに病院へ連れて行きましょう。
- 排泄物:便や尿の状態は常にチェック。色がおかしくない?血や異物が混じったり、下痢、回数に異常がないか気をつけましょう。
仲良くなる!なで方と抱っこ
新しい環境に慣れたら、スキンシップを始めます。子犬の頃から体をよく触り、人を怖がらないトイプードルにしましょう。お手入れや健康チェックのためにも、体のどこを触られても平気にすることが大切です。
やさしくなでて
なでる時に、いきなり頭の上をなでるのはやめましょう。上手ななで方のポイントは、顔の横やあごから首、背中にかけてなでるのがベスト。首や肩のあたりをやさしくなでましょう。信頼関係がないうちに触られるのを好まないのは、耳・しっぽ・お腹・口や口の中・足の先のようです。
抱っこのしかた
正しい犬の前足のうしろ、胸のあたりに手を入れて持ち上げ、一方の手でお尻を支えます。
ダメ抱っこ① 胸のあたりだけ持ってお尻をささえない。安定しないので怖がる。
ダメ抱っこ② 人の頭より高い位置で抱くと、犬が自分の方がエライ!と勘違いします。
ワンちゃんが心地よく感じるなで方や抱っこをマスターしましょう。あなたの体温や愛情が伝わり信頼関係もUPします。
しつけとお世話
トイプードルは飼いやすい犬と耳にしますが、それは飼い主の飼い方次第とも言われます。それはトイプードルの高い知能と従順な性格が、時に問題行動の引き金になってしまうからです。カワイイ家族とのハッピーな毎日を送るためには、きちんとした関係性を築くことが大切です。
上手なほめ方、叱り方
上手なほめ方と叱り方を覚えて、しつけをしましょう♪
目と目を合わせて落ち着いた声で話しかける
犬は言葉だけでなく、口調や声のトーンで人の言う事を理解します。ほめる時は目を合わせ笑顔と落ち着いた声でほめましょう。
叱る時は、くどくどとお説教しても効果はありません。人間の子どもと同様、くどくどお説教したって全然聞いてません笑 「No!」「いけない!」「ダメ!」など、短い言葉で厳しく言います。言うことをきかない時でも叩いたり、叩くフリなどは決して!!しないで下さいね。
サークル飼いが基本
サークルで飼うのがいいですね。飼い方の基本を紹介します。
サークル、ハウスを教えるのがトイレのしつけの成功への道
子犬が家に来た日から、サークルやハウスに犬を入れておく習慣をつけましょう。
放し飼いはトラブルの原因に
部屋で放し飼いにすると、犬は落ち着ける場所がなくストレスを感じます。また、トイレや留守番などのしつけにも悪い影響を与えます。無駄吠えの原因にもなります。
サークル飼いならトイレのしつけもラク
すべてのしつけの基本は、サークル飼いから始まります。サークルやハウスは安心出来る自分の居場所だと教えましょう。サークル内なら、トイレのしつけもラクに行うことが出来ます。
子犬はどこで寝かせるべき?
家に来て数日は夜鳴きをすることがありますが、無視していればだんだん鳴かなくなります。ご近所への迷惑が心配な時は、子犬をハウスに入れて寝室で寝かせましょう。一緒に寝たい場合は、完璧にしつけをして成犬になってからにしましょう。
- サークルにハウスを入れ、床全体にペットシーツを敷き、飲み水を置きます。
- 普段はサークルに子犬を入れておきます。
- サークル内では、子犬をかまわず放っておくこと。
子犬の生活場所はサークルです。ごはんやトイレ、寝る場所はすべてサークル内にします。
- ハウスにはタオルなどを敷きます。ハウスの前でドッグフードのニオイをかがせます。
- 子犬が見ている前で「ハウス」と言いながらドッグフードをハウスの奥に入れます。
- 子犬が中に入ってドッグフードを食べるので、出てくるのを待ちましょう。
- 食べ終わって出てきたら「イイコ」と、なでてほめてあげます。
- 何回か繰り返すと「ハウス」の声だけで入るようになります。
- ハウスの中から出てこなくなったら、はじめて扉を閉めます。最初はすぐに開けます。だんだん扉を閉めておいても大丈夫になります。
ハウスは安全な場所で、落ち着いて休めるところだと教えてあげましょう。
トイレトレーニング
ワンちゃんが来たらスグに始めます。最初にあちこちにさせてしまうと、なかなか覚えなくなります。はじめが肝心です。
トイレのしつけに関してはトイプードルにトイレをしつけるには!?コツは信頼関係にありを読むとより詳しく解りやすいので、ぜひ読んで下さいね♪
参考文献 成美堂出版 トイ・プードルの飼い方・しつけ方
まとめ
- 大切な家族を迎える環境を整えましょう。安心なお部屋作りと必要なもの
- 成長過程に合わせた食事の与え方と回数
- 健康ケア かかりつけの動物病院・ワクチン接種・普段からの健康チェックポイント
- なで方と抱っこの仕方
- サークル、ハウス、トイレのしつけ
あなたが家族に迎えた大切なトイプードルちゃんと快適に暮らすための第一歩として、これだけは知っておいて欲し事をポイントでお伝えしました。
ワンちゃんと暮らす上で、まだまだこれから未経験の壁にぶつかり、迷ったり、悩んだりすることがあるかも知れません。そんな時は、いつもあなたのそばで、大好きなあなたを真っすぐなまなざしで見つめ、しっぽを振ってくれている子との生活が始まったばかりの初心を思い出してみて下さい。
あなたの家族になったトイプードルちゃんとの暮らしが、Happyな毎日でありますように☆☆☆
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