土佐犬といえば、いかつい顔で筋肉もりもりで闘争心むきだしの犬と想像される方がたくさんいらっしゃると思います。私もみなさんといっしょで犬同士の噛みつきあって闘う姿や、傷害事件などのニュースで怖いイメージしかなかった時期がありました。
前から気になっていた土佐犬の過去と現在について調べていくうちにそんなイメージも少しは解消されました☆そこで今回は、土佐犬と土佐闘犬の違いについて説明していきます。
土佐犬と土佐闘犬の違いって?




まずは、気になる記事を見つけたのでこちらをご覧ください。
質問者
土佐犬と土佐闘犬の違い。 土佐犬に噛まれたとかいう事件でサンプルの写真出ますよね。あれって土佐闘犬にみえますけど、ニュースでは土佐犬といいます。 同じものと考えていいのでしょうか。
回答者1
土佐闘犬は、ブルドック風の顔の、どっしりしたワンコですよね。 土佐犬という言い方は、この土佐闘犬を指す場合と、四国犬を指す場合があるようです。 写メは四国犬なんですが、もともとはこちらが土佐犬でした。土佐闘犬と区別するために四国犬という呼び名をスタンダードにしたそうです。なので、四国犬のことを土佐犬と言う人も結構いますので、どちらを指しているのか判断しないといけないみたいです。 土佐闘犬は、ブルドック風の顔の、どっしりしたワンコですよね。
回答者2
正式名称は『土佐』(Tosa)ですね。 本来は実際に土俵に上がる土佐を『土佐闘犬』と呼び 高知県の天然記念物に『土佐闘犬』という名称で指定されています。 ちなみに闘犬として土俵に立つのはオスだけです。また、 そのオスの中でも、実際に闘犬として使われるのは30頭に 1頭ぐらいの割合で多くの土佐はペットとして飼われています。 そういった土佐も含め一括して『土佐犬』と言います。 *正式の読みは『とさけん』ではなく『とさいぬ』ですね。
回答者3
同じ犬種ですが土佐犬は全部を,土佐闘犬は闘犬の訓練を施した犬ですね。
引用 Yahoo知恵袋(外部サイトへ飛びます)



テレビ東京の「どうぶつピース」で紹介されたオランダの四国犬ブリーダー。家もきれいで考え方も近代的で感心した。コミュニケーション能力にも長けていて、周囲に少しずつ四国犬を広めている。ヨーロッパの日本犬好きは、SNSで連絡を取り合って日本犬を育てている。本家として負けないように頑張ろう pic.twitter.com/FaVBpHszAh
— 日本犬保存会東京支部Japan Dog Preservation Society Tokyo (@ayumun31) 2019年2月8日
引用 ツイッター

四国犬については、今人気上昇中の日本犬は四国犬!!可愛い毛色の赤胡麻を紹介☆などでも紹介していますのでご覧になってください。
発祥元である高知県では土佐犬は四国犬で土佐闘犬とは別種と解説されてます。高知県ホームページでは、土佐闘犬は、高知県の天然記念物に指定されています。高知県ホームページでも紹介されています。
四国犬は、国の天然記念物に指定されています。高知県ホームページでも紹介されています。
公益社団法人日本犬保存会では、土佐闘犬と区別するために一般に四国犬と呼ばれていると解説しています。
現在の解釈(かいしゃく)として土俵に上がる犬と、ペットとして飼われている犬も含めて土佐犬だと理解しました。分かりやすいように、土佐闘犬は闘犬の訓練を受けた犬で理解してください。
現在は、昔からいた土佐犬で見た目が日本犬なのが四国犬。見た目が洋犬でペットとして飼われている犬は土佐犬。土俵に上がって闘犬をする犬は土佐闘犬と一般的に考えたほうが混乱しないと思います。
土佐犬について
土佐犬は、闘犬のために四国犬ベースにさまざまな外来種の犬と交配された犬です。
- イングリッシュマスティフ
- ブルドッグ
- セントバーナード
- ジャーマンポインター
- ブルテリア
- グレートデン
土佐犬は、1872年頃(明治5年)から外来種の犬と交配改良が行われるようになって、1935年(昭和10年)には犬種として固定されました。

引用インスタグラム


引用インスタグラム


引用インスタグラム


引用インスタグラム


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洋犬のそれぞれの性格や体の特徴を取り入れて作出した土佐闘犬は、今の四国犬が土佐闘犬として活躍していた14世紀(鎌倉時代後期から室町時代)から18世紀(明治5年頃)に洋犬との配合が始まり19世紀(昭和10年頃)に今の土佐闘犬が純血犬種として完成しました。
一般社団法人ジャパンケネルクラブに公認されるまでになりました。もちろん血統書も発行されています。
次は毛色について説明します♪
- レッド
- フォーン
- アプリコット
- ブラック
- ブリンドル

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スタンダートな毛色でレッドです。

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土佐犬の性格
土佐犬の性格について説明します♪
- 飼い主に対して従順
- 忍耐力がある
- 警戒心が強い
- 闘争本能が強い(特に雄にみられる)
飼い主に対して従順で本来おとなしいですが、他人に対しては警戒心が強く攻撃的なところな一面があります。その反面、勇猛果敢で大胆な性格をしています。




土佐闘犬は、闘犬として歴史が長くふと闘争本能が目覚め1度興奮してしまうと相手に対して激しい攻撃を加えるという性格があります。
時々、土佐闘犬の逃走事件や咬傷事件が報道されることがありますが飼い主のしつけと管理のミスが大半で土佐闘犬そのものが悪いわけではありません。

土佐犬の体の特徴
土佐犬の体の特徴を説明します
- 大きな鼻とつぶらな目
- 頬まで垂れた耳
- 付け根が太く長い垂れた尻尾
- 被毛が短い
- 角張ったマズル
- 骨太で筋肉質
- 皮膚は弛(たる)んでいる
- 雄で60cm 雌で55cm
- 体重は30kg~100kg(闘犬は60kgが基本)

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耳はだらんと垂れています。薄くて柔らかそうですね。
見よ‼️この「おしり」💟 pic.twitter.com/pW99esr9U4
— 土佐犬ツナ (@tosainu_tsuna) 2019年4月23日
引用Twitter
お尻に自信あり!?尻尾は長くて垂れてます。
引用インスタグラム
伏せるとなおさらたるみが強調されますね。

およそ60㎏を超える個体を、大型犬と呼んでいます。今では、家庭犬として交配させて体重30kg前後の犬もいるようですよ。寿命は10~12年といわれています。
闘犬について
土佐闘犬の闘技では、厳格で細かいルールがあり全土佐犬友好連合会よると、基本的には戦う意思がない時間内、無声で戦う意思を持ち続けた方が勝ちとされています。
闘技中は時間制限もあり、激しい出血が見られた場合など審判がストップをかける事もあります。審判員が柵の上からいつでも対応できるように飛び降りて手慣れた大人3、4人で犬を抑えるので大事に至らないように大会を運営しているそうです。

引用インスタグラム
実際にみたらもっと迫力がありそうです。
まとめ
- 土佐闘犬は、高知県の天然記念物に指定されています。
- 土佐闘犬は、江戸幕府初期から様々な犬種を掛け合わせてきた犬で、今では純血種としてジャパンケネルにも公認されています。
- 土佐闘犬は、飼い主に従順で闘争本能が強い。
- 日本の闘技では、厳格で細かいルールのもとで行われている。
いかがでしたでしょうか?今回は土佐犬についての歴史や、特徴など知っていただけたのではないでしょうか。怖いイメージしかなかった方々もおられると思います。
今回通して土佐犬も他の犬と変わらず飼い主がしっかりしつけて管理さえすれば問題ないと思いました。土佐犬のことを少しでも分かっていただけたら幸いです。最後までご覧いただきありがとうございました。