皆さんは、土佐犬と聞いて何をイメージしますか?大きな体にいかつい顔、そしてやはり闘犬をイメージする人が多いと思います。人間のお相撲さんみたいに横綱を付けた大きな土佐犬の写真などを見たことがある、という人もいるんじゃないでしょうか?でも、もともと土佐犬は中型犬で、現在の土佐犬とは全く見た目が違っていたんですよ。
中型犬でオオカミに似た風貌の土佐犬は、闘犬用に大きく強くなって現在の土佐闘犬になりました。今回は、ジャパニーズマスティフとも呼ばれている土佐闘犬について調べてみたいと思います。
文章中では分かりやすくするため、中型犬の土佐犬を四国犬、大型犬の土佐犬を土佐闘犬と表記します。
Contents
土佐犬が闘犬となりジャパニーズマスティフと呼ばれる訳
実は、四国犬が土佐犬と言われていたのはご存知でしょうか?四国犬はもともと猟犬として飼われていた中型犬でしたが、なぜ見た目の全く違うジャパニーズマスティフとも呼ばれるような風貌の土佐闘犬になったのか、気になりますよね?
それでは見ていきましょう☆
土佐闘犬の歴史

引用 インスタグラム

皆さん「えっ?違うでしょ!」って思いましたよね?実はこの犬、四国犬という犬種なんですが、もともとはこの四国犬が土佐犬と言われていたんです。見た目はオオカミみたいですよね☆
では、こちらのお相撲さんみたいな大型犬は?
引用 インスタグラム

この2つの犬種、以前は土佐犬(四国犬)と土佐闘犬とそれぞれ呼ばれていましたが、まぎらわしいので中型犬の土佐犬は、四国犬と呼ばれるようになりました。四国犬は土佐犬の名前で、国の天然記念物に指定されているんですよ☆ちなみに土佐闘犬は、高知県の天然記念物に指定されています。
四国犬についてもっと知りたい方は、四国犬の子犬のしつけ方☆性格を理解して主従関係へ導こう!!をご覧ください。四国犬の性格について詳しく書いてあります。かわいい子犬の写真も見られますよ♪
昔から土佐藩では、四国犬を使った闘犬が盛んでした。幕末から明治にかけては庶民にも闘犬が広まっていきます。闘犬の愛好家たちは、海外からイングリッシュマスティフ、ブルドッグ、セントバーナードやグレートデンなどを輸入して、四国犬と交配させより強く大きな犬を作りました。それが土佐闘犬です。

土佐闘犬は、海外ではジャパニーズマスティフと呼ばれています。イングリッシュマスティフと見た目が似ているからです。
それでは土佐闘犬とイングリッシュマスティフを見比べてみましょう☆
引用 インスタグラム
まずは土佐闘犬です。大きな体に垂れた耳そして一番の特徴は、たるんだ顔ですよね。なかなかイケメンな土佐闘犬ですね☆
引用 インスタグラム
こちらはイングリッシュマスティフです。どうです?よく似てませんか?こちらも土佐闘犬と同じく顔がたるんでいますね☆
この顔や体の皮膚がたるんでいるのには実は意味があるんです。噛まれたときに、皮膚が延びてケガをしにくいようになっているんですよ☆闘犬として戦うために適した体になっているんですね♪
土佐闘犬の性格
土佐闘犬はどんな性格なんでしょうか?闘犬なのでやはり獰猛(どうもう)で凶暴なイメージがありますよね☆もちろん、闘犬用につくられた犬なのでそういった面はありますが、実は違う一面もあるんです。
- 勇敢で大胆
- 普段は穏やか
- 飼い主に忠実
- 我慢強い
- 無駄吠えをしない
- 飼い主以外には警戒心が強い
- 闘争本能が強い
飼い主には忠実で穏やかで人懐っこいところもあるので、ペットとして飼うことは可能ですが、飼い主以外には警戒心や闘争本能が強いので他の人や他のワンちゃんと触れ合ったりは難しいと言われています。
闘争本能に火のついた土佐闘犬を抑えることは難しいので、女性やお年寄りだけで飼うには適していません。
土佐闘犬が人や犬を襲った、というニュースを目にしたことがある方もいると思います。そういったことから恐いというイメージがありますが、飼い主がきちんと管理していれば防げた事故がほとんどです。土佐闘犬に限ったことではありませんが、ペットとして飼う以上きちんとしたしつけと管理が必要です。
ペットの土佐闘犬の画像
ペットとして飼われている土佐闘犬は、闘犬のイメージとは逆のかわいい表情を見せてくれます。そんなかわいい土佐闘犬の画像を集めてみました☆
引用 インスタグラム

View this post on Instagram自分の寝床でもないのに、丁度よく収まるウィル ♢ #大型犬 #大型犬のいる生活 #ゆかいな仲間たち #土佐犬 #ピットブル #仏 #followers #follow4followback
引用 インスタグラム

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引用 インスタグラム

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土佐犬の子犬の画像特集☆土佐犬のかわいい子犬にくぎ付け!!もぜひご覧ください。かわいい子犬の写真にほっこりしますよ♪
闘犬について
闘犬は日本の他、アメリカやオーストラリア、ドイツなどでも行われていますが、合法的にきちんとしたルールのもと行われているのは日本だけなんです。
日本の闘犬
日本では高知県の他、以前は秋田県でも秋田犬の闘犬が行われていましたが、現在は高知県のみ闘犬が行われています。闘犬は土佐闘犬を檻に入れて戦わせる競技で、大会にはたくさんのルールがあります。簡単に言うと・・・。
- 威嚇して吠える
- 恐さや戦意をなくして鳴く
- 痛みで鳴く
- 逃げる
引用 全土佐犬友好連合会ホームページ(外部サイトへ飛びます)
これらのことをすると負けになります。土佐闘犬大会はきちんとしたルールがあって殺し合うようなことはないので、ボクシングや格闘技のようなものと言われています。大きな土佐闘犬同士が戦う姿はなかなかの迫力ですよ☆
闘犬の様子が分かる動画がこちらです。人によっては不快に感じるかと思いますので、見るときは十分に注意してくださいね。
引用 ユーチューブ

引用 ユーチューブ

闘犬は古くからある日本の伝統文化ですが、動物愛護の観点から現在は闘犬を禁止している自治体もあります。
- 東京都
- 神奈川県
- 富山県
- 石川県
- 北海道(土佐闘犬に関しては許可制)
現在は昔より動物愛護の考え方が進んできているので、このような動きは広まっていくかもしれませんね。動物愛護の精神を大切にしながら、うまく伝統を残していけるといいですね。
土佐犬の横綱は土佐闘犬の中のナンバー1☆画像で紹介しますではかっこいい土佐闘犬の横綱の画像がたくさん見られます。ぜひご覧になってください♪
まとめ
- 土佐闘犬は四国犬にマスティフなどを掛け合わせて作られた。
- 土佐闘犬はマスティフに見た目が似ているのでジャパニーズマスティフと呼ばれている。
- 日本の闘犬は決められたルールの下で行われる。
- 闘犬禁止の自治体もある。
いかがでしたか?今回は土佐闘犬についてお話ししました。闘犬用に作られた犬なので、大きく強く恐いイメージもありますがきちんと管理することができればペットとしてもかわいらしい面を見せてくれます☆
闘犬は現在、日本では主に高知県で行われています。闘犬を条例で禁止する自治体もあり、世界的にも禁止の動きがあります。しかし、決められたルールの下で行われる闘犬は日本だけ!興味のある方はぜひ高知県に見に行ってみてくださいね☆